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一を聞いて十を知る人になろう

2014年06月02日
突然ですが、みなさんは、こういう話を知っていますか?


農業がうまくできず、食料不足で困っているA国があったとします。そこで、A国をかわいそうだと思ったB国は、A国に対して食料を援助してあげることにしました。しかし、A国ではその食料をすぐに食べつくしてしまって、また困ってしまうことになりました。そこで、C国はその状況を見て、A国に「食料」をあげるのではなくて、A国でもできるような「農業のやり方」を教えてあげることにしました。するとどうでしょう、A国は自分たちで農業をすることができるようになり、困ることはなくなったということです。

このことはみなさんの勉強にとっても非常に大切なことを教えてくれています。みなさんは今勉強で、何を意識しているでしょうか。
基本的な「考え方」を大事にしていますか?
難しい公式をたくさん覚えて満足していませんか?難しい年号をたくさん覚えて満足していませんか?

「基本的な考え方」をおろそかにして、難しいことばかり学習していくとどうなるでしょうか。上の例と同じで、その場では満足感は得られるかもしれませんが、それで「本当の力が付いた」ということは到底できないでしょう。そのような勉強は、その問題にしか通用しない知識であり、それは知識の「足し算」をしているにすぎず、「一を聞いて一を知っている」状態になってしまっています。マイシフトではこのような勉強を「良い勉強である」とは考えていません。本当に良い勉強とは「応用できる知識」、つまり「知識を使う方法」を身につけていくものであると考えています。

では、応用できる知識とは何でしょうか。それは、最も「基本的な知識」です。えっ?と思われるかもしれませんが、「もっとも応用できる知識」とはその事象に対する「根本的な理解をする」ことであり、「もっとも基本的なことを理解する」ことなのです。

そして「もっとも基本的なことを理解する」ことはさまざまなことに応用できるので、知識を「掛け算」していくことになります。この状態こそがまさに「一を聞いて十を知る」ではないでしょうか。